Music Therapyについて

”ミュージックセラピー”と聞いて、いま頭に浮かんできたものはどんなイメージでしょうか。

音楽を聴きながらリラックスする。みんなで歌を一緒に歌う、合奏する。音に合わせて体を動かす・・・こんなイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。

どれもミュージックセラピーのセッションの中で見られる光景です。British Association for Music Therapyの定義1では以下のように捉えています。

  1. HCPC認定のミュージックセラピストによる心理的かつ、医療的なもの
  2. ケガや疾病、障がいによって影響を受けている人の様々なニーズ(心理、感情、認知、身体、コミュニケーション、社会)に対応し、サポートするもの

ミュージックセラピーと他の音楽に関するアクティビティの明確な違いは、音楽を”コミュニケーションのツール”として捉えているところです。ミュージックセラピーでは、音楽技術を得る、完璧に近い演奏をすることがゴールではないということです。そして、セラピストがあれこれと指示することはありません。セッションを受ける側が主体となっていきます。演奏技術は必須ではなく、必ずしも演奏をする”必要”もない、様々な可能性があります。そのため、音楽を聴く方もいれば体を動かす方もいます。

音楽は言葉の要らない、”非言語的コミュニケーションツール”です。言葉の発達前の子供、典型的な脳の情報プロセスを持たない人とのコミュニケーション、深刻なトラウマによって言葉にすることが難しいケース、また認知症ケアやホスピスでの緩和ケアなど、ミュージックセラピーは多種多様なニーズに応えることのできる、最も安全なアプローチの一つだと言えます。

難しいことは置いておいて。目を閉じて、耳を澄ませてみてください。自分の呼吸、心臓の鼓動の音。これもまた音楽の一つのかたちですよね。私たちの生活は常に音楽で溢れています。

稲穂ルームでは、音楽の可能性を最大限に利用し、皆様のニーズに応えるようなサポートをしたいと考えます。ドアはどなたにもオープンしています。お気軽にお問合せページよりご連絡ください。トライアルセッションも受付しています。

  1. “Music Therapy is an established psychological clinical intervention, delivered by HCPC registered music therapists to help people whose lives have been affected by injury, illness or disability through supporting their psychological, emotional, cognitive, physical, communicative and social needs.” ↩︎